【2025年度から導入】英検「準2級プラス」とは?
- SHINICHI IWAMOTO
- 3月7日
- 読了時間: 3分

1. はじめに
2025年度より、公益財団法人 日本英語検定協会は、新たな級「準2級プラス」を導入します。従来の英検では、準2級と2級の間に大きな難易度の差があり、多くの受験者がこの壁を乗り越えるのに時間がかかっていました。
「準2級プラス」は、そのギャップを埋め、学習者が段階的に英語力を向上できるように設計された新しい級です。本記事では、「準2級プラス」の特徴、試験内容、導入の背景などを詳しく解説します。
2. 英検の級構成の変化
これまでの英検は、以下のような級構成でした。
級 | CEFRレベル | 目安となる学習者 |
5級 | A1 | 中学初級レベル |
4級 | A1 | 中学中級レベル |
3級 | A2 | 中学卒業レベル |
準2級 | B1 | 高校中級レベル |
2級 | B2 | 高校卒業レベル |
準1級 | C1 | 大学中級レベル |
1級 | C2 | 大学上級レベル |
しかし、準2級と2級の間には、約2年分の学習量に相当するギャップがあることが指摘されていました。
そこで、新たに「準2級プラス」が追加され、次のように変更されます。
新級構成 | CEFRレベル | 目安となる学習者 |
準2級プラス | B1+ | 高校中級〜上級レベル |
3. 「準2級プラス」の特徴
「準2級プラス」は、準2級と2級の間のレベルを補完し、スムーズにステップアップできるように設計されています。
主な特徴
準2級よりも難しく、2級よりは易しい
語彙や文法は、準2級を少し発展させたレベル。
読解やリスニングの内容も、日常的な話題から一歩進んだテーマが出題。
2級への架け橋となる
準2級合格後、2級に挑戦する前に「準2級プラス」を受験することで、無理なく学習を進められる。
成功体験を積みやすい
2級に合格する前の小さなステップとして、モチベーションを維持しやすい。
4. 「準2級プラス」の試験内容
試験は従来の英検と同様に、筆記(リーディング・ライティング)とリスニング、二次試験(スピーキング)で構成されます。
(1) リーディング
問題 | 形式 | 例 |
語彙・文法 | 選択式 | 文中の適切な単語を選ぶ |
長文読解 | 複数選択式 | Eメールや記事を読んで質問に答える |
(2) ライティング
問題 | 形式 | 例 |
英作文 | 記述式 | 80〜100語のエッセイを書く |
(3) リスニング
問題 | 形式 | 例 |
会話問題 | 選択式 | 短い会話を聞いて適切な答えを選ぶ |
長文問題 | 選択式 | インタビューや講義を聞いて内容を理解する |
(4) スピーキング(二次試験)
面接形式で行われ、日常的な話題について話す。
質問に対して自分の意見を述べる能力が求められる。
5. 導入の背景
(1) 学習者の進捗データ
英検協会のデータによると、準2級合格後に2級合格までにかかる平均期間は 約2年 とされています。これは、準2級と2級の間に大きな学習の壁があることを示しています。
(2) 2級合格を目指す学習者の負担軽減
これまで、準2級合格者は2級の試験範囲を一気に学ばなければなりませんでした。「準2級プラス」を設けることで、より段階的な学習が可能になります。
6. 受験のメリット
(1) ステップアップしやすい
「準2級プラス」を受けることで、2級の学習にスムーズに進むことができます。
(2) 目標設定がしやすい
「2級は難しすぎる」と感じていた人も、「準2級プラス」なら目標として設定しやすい。
(3) 高校・大学受験にも有利
準2級よりも高いレベルの証明ができるため、受験や留学の際の英語力アピールに活用できます。
7. まとめ
2025年度から導入される「準2級プラス」は、英語学習者にとって大きなメリットをもたらす新しい級です。
準2級と2級の間のステップとして設定されている
無理なく学習を進められる
受験や進学にも役立つ
山口県防府市の英語塾GGスクールでは準2級プラスの対策もバッチリ行います。英語を勉強している方は、ぜひこの新しい級を活用し、英語力をさらに高めていきましょう!
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